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「……私もこんな事はしたくありませんでしたが、分かって下さい。
人には限界があります。この腹など、幾ら鍛えても私には無意味ですよ」
志摩の指で潰されそうになったが、そんな事は分かっている。
幾度も、志摩に骨を折られているのだ。
志摩の爪が俺の腹に食い込み、肉が少し切れた。
血に慌てたのか、志摩の指が外れると、今度は顔が出てきて傷口を舐めていた。
「私が、守人さんと光二さんを守ります」
志摩は、いつも俺を守ってくれている。
腹の傷を舐める志摩の顔を掴むと、自分からキスしてみた。
「志摩、思い詰めるな……俺は、志摩を頼っているよ。
失ったら、生きていけないくらいにね……」
志摩がキスを返してくる。
志摩の舌は長くて、俺の口の中は、志摩の舌で一杯になっていた。
その舌が、自在に動き、あちこちを刺激してくる。
咥内が、こんなに敏感だったとは初めて知った。
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