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舌の裏なども刺激されてしまい、息が出来ない苦しさと、
知らない刺激を受けているドキドキとで、酸欠になってしまいそうだった。
苦しいので、志摩の頭を叩いでみたが、志摩は離れそうにもない。
そこで、両手で必死に志摩を離そうとした。
志摩は、俺が逃げられないように、掴んでくるだけで。苦しいなどとは理解してくれない。
「……志摩」
やっと、離れたので息を幾度も吸ってしまった。
「愛しています。守人さん」
言葉など無意味だと思いつつも、志摩から言われると安心する。
幾度も幾度も、聞きたいと思う。
「志摩、もっと言って……」
「大好きですよ、守人さん」
大好きと愛しているは、比較の対象になるのであろうか。
どちらも、心地よい響きであるが、愛の方には生活を感じてしまう。
要は、純粋ではない。
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