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李下がやって来たので、俺は店番を代わって貰った。
俺に元気がない理由を、李下は多美から教えて貰っていた。
「……まあね。暗殺部隊は兎屋との接触を断っているけど、それでも以前は相談していたしね。
兎屋も有能なんだけどね……助ける代わりに監視というのか、
観察するというのが習慣でね……」
そこで、李下は一つだけ教えてくれた。
兎屋は、光に弱く、アレルギーを持っている。
しかし、光に対する執着はかなり激しい。
「兎屋は、何代目だったかの守人様に恋をしてね。契約しようとした。
でも、こっぴどく振られたわけよ。
当時の守人様は、兎屋は有能なのでずっと生きていて欲しいと言った」
その気持ちは分かる。
俺も、黒川や暗殺部隊、光二や志摩と契約解除できるならば、解除したいと願う。
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