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その元風呂屋の、元男子更衣室を改造し黒川が住み、女子更衣室を改造し李下が住んでいる。
敷地的には広いので、三人で住んでも広すぎるくらいであった。
この元受付兼ロビーは、俺の部屋なのだが、普段は通路に利用され、
共有のリビングにもなっていた。
俺は、元従業員の休憩室を寝室に使用している。
「俺は、守人様の修行をしてきたからいいけど、光二は何も修行していないしね……」
俺の双子の相棒、光二は、最近、闇を蓄積できるようになった。
しかしその前は、ほぼ普通の人と変わりが無かった。
「まあ、光二は普通の人だよね。輝夜の家系だから、むしろそれでいいのだけれど」
黒川は、俺が輝夜で守人様という、厄介な存在なのだと嘆いていた。
輝夜というのは、名字に月が付く家系の事で、綺麗な容姿を持っているとされる。
光二は確かに綺麗であったが、俺は双子でも綺麗ではない。
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