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疑心暗鬼は、止まらなくなる。
そう考えたら、周りの何もかもが信じられなくなる。
世界そのものに、疑いを持ってしまう。
だがもし。
見たままが、真実なら?
せんせいは言った。
悪魔は存在すると。
臆面も躊躇ないもなく。
悪魔。
それに憑かれた、魔女。
もし彼女が魔女だとするなら、その言葉は悪魔が言わせているものなのだろうか?
その想いも、感情も、必死の行動も、なにもかも彼女のものではないのだろうか?
そうだとした時、自分はいったいどうすればいいのか?
なにひとつとして、答えは出ない。
なら自分はわざわざ二日近くもかけて、ここまで何しにきたのだろうか?
自分はなにをしたいのだろうか?
ただ生きるために生きる、と自分はこういう時に思ってきたはずだった。
なぜその答えが、すぐに出ないのか?
変わったのか?
自分が?
それとも変えられたのか?
この、自分が?
「……だから、どうだっていうんだよ?」
「わ、やっぱり凄いですね」
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