12月30日 桜井視点 R-18

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 これは半分寝てるな――そう察知したものの、真人は悠斗の手を退けることができなかった。恋人に撫でられた場所が、いとも簡単に熱を帯びる。――自分も飢えていたのだ。 「途中で寝るなよ」  悠斗のパジャマを脱がしながら、一応釘をさす。寝ないよ、という欠伸混じりの応えを耳にして、また真人は苦笑した。意味のない約束だ。悠斗は行為の最中でも――イきそうになったときでさえ――睡魔に逆らえずに眠ってしまう。  パジャマの上下を脱がせ終わり、下着のウエストゴムを摘まむ。そのまま一気に膝下まで下げる。 「あ……」  大人しく真人の手に身をゆだねていた悠斗が、反射的に股間に手を持っていく。だが、茂みから覗く彼のものは、隠せないぐらいに兆していた。 「見せろよ」  真人は悠斗の手を股間から引きはがした。  ふたりがはじめてセックスしてから三年の月日が経つ。行為自体には慣れているのに、全裸になる瞬間だけは必ず恥ずかしがる。そういう彼の初心なところが愛おしい。赤くなった顔も、バツが悪そうに逸らす目も可愛いと思う。 「悠斗」  名前を呼び、彼の片頬に手を当てる。  ――やっぱり、少し痩せた。  気になったものの、今話題にすることじゃないと口を閉じた。     
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