12月30日 桜井視点 R-18

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 悠斗が苦手な数式を解いているような顔をする。 「理由になってないぞ、それ」   愛撫をいったんやめて、自分もパジャマを脱いだ。ベッドサイドにあるローションを手に取り、それを指に絡ませる。すぐに、悠斗の慎ましく閉じた部分に触れる。悠斗の体が面白い程びくりと跳ねた。  その、過剰な反応が、まるで自分のものを待ちわびていたかのように見えた。すぐに己のものを突き入れたい衝動に駆られたが、理性で抑え込んだ。悠斗を傷つけたくない。  指を一本、ゆっくりと悠斗のなかに入れていく。あ、あ、と彼の掠れた声が耳に響いた。 丁寧に愛撫をすればするほど、悠斗の内部は柔らかく、熱くなる。三本の指が難なく埋まったころ、悠斗の息は甘く溶け、解れた窄まりは、ねだるように真人の指をきゅっと締め付けた。 「悠斗、そろそろ、いい?」  指を引き抜き、勃起した自身にコンドームを着ける。それを悠斗の蕾に押し当てた。 「聞かなくても……わかるだろっ」  急かす声に煽られ、真人は一気に悠斗のなかを貫いた。
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