第3章 親になっても愛し合いたい

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10歳も若い俺の奥さんがそんな可愛い顔で可愛いことを言ってくれるから、俺は抱きたくなってきた。 愛しさがこみ上げてくる。 今なら、この前よりも上手に長く愛し合える気がする・・・。 「腹、減ってないよな?」 「・・・うん」 「じゃあさ、ホテル行ってもいい? 今すぐ二人っきりで夏鈴に溺れたいんだけど・・・ダメ?」 できるだけ可愛くおねだりすると、照れたような顔をした夏鈴が「うん、いいよ」と小さな声で応えてくれた。 夏鈴が出産した病院の隣に数年前にできた大きなホテルに初めてチェックインした。 ここのレストランもまだ利用したことがなかったけど、近代的でおしゃれで吃驚する。昔はこんな立派なホテルはなかった。 毎年増える外国からの客の波はここまで来ていた。エレベーターを待つ間、出会う人の半分は外国人だ。 滞在時間は3時間に決めて、俺ははやる気持ちを夏鈴の腰に巻き付けた手に込めた。夫婦になってから旅行でもないのに2人でこんな場所に着て、これから愛し合うのだと思ったら妙にワクワクする。これはデートだ。 カードキーで開けたドアの中に滑り込むと、閉めたドアに夏鈴を押さえつけて激しくキスをした。やっと二人きりになれた、と思ったらもう我慢ができない。
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