第3章 親になっても愛し合いたい

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深いキスをして繋がる喜びで頭の奥がジンジンとしびれる。 ひとつになりたいと願いながら、ひとつになってしまえばこうした感動は消えてしまうんじゃないだろうか? だったら、いつも求め合う距離感が良い。 毎日、生きていくことに疲れた時も互いの体温で疲れを癒し合いたい。 夏鈴を持ち上げたままベッドに運び、2人でなだれ込むように倒れた。 俺の首に巻き付いてくる夏鈴の腕の力も半端ない。 頭の後ろを両手でつかまれて、キスしてくる夏鈴が新鮮で嬉しくてもっともっと感じさせてやるたくなる。 キスしたまま服を脱がせていく。 先を急ぐように下着だけになると、夏鈴は俺の上に跨ってきた。 積極的な人妻にいけないおねだりをされているような背徳的な気分になるのは、さっきまで職場の上司と会っていたせいもあるんだろうか。 夏鈴も雰囲気が違っていて、普段着ない服を着ていたせいもあるし、化粧をしているせいもある。いつもと違う匂いに、いつもの匂いが交じり合う。 温かい肌をこすりあわせながら、俺はずりさげたブラの下からプルンと飛び出した乳首に吸い付いた。いきなり温かい母乳が溢れてくる。乳臭いその泉をありがたく飲み干すようにちゅぱちゅぱと音を立てて舐めると、夏鈴はのけ反って気持ちよさそうな声を上げた。
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