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「晴馬・・・。泣いてる?」
夏鈴は小さな手で俺の涙を拭きながら微笑んだ。
「晴馬の好きなところなら、いっぱいあるよ。
でも、嫌いなところもあるんだよ?
だけどね。私、晴馬のことなら・・・晴馬だから。
あなただから、全部受け入れられる。
あなたの全てを抱きしめたいなって思うの・・・。
顔も髪も肌も声も匂いも好きだよ。
名前も家族想いの優しいところも、私をうんと愛してくれる深い愛情も甘えん坊なところも・・・。
几帳面で繊細なところも、大胆でざっくりしちゃうところも、掴みどころがないような不思議な魅力が晴馬にはあるんだよ。
一見、超適当ってみせておいて、本当はきめ細かいところまで気を張り巡らせるところも尊敬してる。
自分がわからないことをちゃんとわからないって言えるところも、尊敬してる。
あとね、エッチな晴馬は好きだけど。時々、やり過ぎちゃう晴馬は嫌いって思うこともある。
でも私も「こうだ!」って思ったら突っ走っちゃうから、そういうところはきっと自分に似てるからかな。嫌いって思いながらも私達の共通点だって思ったら愛しくなっちゃう・・・」
俺の髪を後ろに流して、額やまぶたに優しいキスを落としながら、可愛い妻が甘えたような声でそんな素敵なことを囁いてくれる。
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