第3章 親になっても愛し合いたい

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俺はバカだ。 俺はバカだ。 俺は・・・ 「そんなに自分をバカだって決めつけるな、晴馬」 懐かしい声が聞こえて、俺は涙を拭いた。目の前に、父さんが立っていた! 「夏鈴ちゃんの力を借りて、やっと会えた。 なかなかチャンスがやって来なくて時間がかかったみたいだけど、こうしてまた会えてうれしいよ。すっかり大人の男に成長したな。晴馬。 どうしてもお前に面と向かって言いたかったんだ。 お前を夫婦喧嘩に巻き込んで辛い想いをさせたことを謝りたかった。 幸せになってくれて嬉しいよ。 良い子と結婚したな。 それに、孫まで生まれて。 あそこにまた家も建ててくれた・・・。 悲しみを乗り越えるのは簡単なことじゃないが、お前にはこんな素晴らしい奥さんがいる。子供達もいる。意地を張るところを間違えたら、俺達夫婦みたいな結末になってしまう。 だから、お前は夏鈴ちゃんに全部心を見せた方が良い。 天国ではお母さんは見違えるぐらい素直で可愛いよ。だから安心しなさい。 どこにいてもお前の才能を応援してる。お前なら独立してもやっていけるだろう。 俺と母さんの良い所ばかり遺伝しているんだから・・・。もっと自信を持て。 夏鈴ちゃんの言うことを良く聞いていれば、長生きできる。お前は本当に幸運な人生を手に入れているよ。幸せ楽しみなさい。じゃ、またな」
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