第3章 親になっても愛し合いたい

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「・・・はるま?」 夏鈴が目覚めた。 俺を見上げながら聖母の微笑みを向けて言った。 「良かったね・・・やっと、会えたね」 「・・・うん。 ・・・お前はだいじょうぶなのか?」 「私は、大丈夫だよ。ちょっと・・・疲れたけど」 夏鈴は起き上がって俺に身体をピタリと寄せてきた。 「疲れたけど、晴馬と・・・愛し合いたい。今すごく、晴馬と繋がりたい」 愛してる。 夏鈴の熱い心が俺の心に流れ込んでくるような感覚がした。 たっぷりと愛し合いたくて、俺はカバンからコンドームの箱を取り出した。 妊娠期間中のお預けは寂しくて、しばらくはまた夏鈴と毎晩抱き合いたい俺は妊娠を望んでいない。前はどんどん子種を仕込むのに必死だったけど、今は反対に意識が向いている。 妊娠させたくない。俺の女でいて欲しい、と・・・。 自分勝手な俺は健在だな、と思ったが、これから転職するんだからそれで良いんだ。
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