第3章 親になっても愛し合いたい

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「うちも、そろそろ建てちゃう? 晴馬が設計に関わってくれるなら、依頼しちゃうぞ」 「ずっと待ってたくせに」 「そうよ。待ってたわよ! この家見たときから、晴馬にお願いしたいって言ってる人はいっぱいいるわよ。 だから、きっと起業してもしばらく仕事はあるんじゃないかな?」 「へぇ・・・そうだったんだ。良かったね、晴馬。 じゃ、そろそろ朝ご飯にしましょ?」 賑やかな朝の時間が過ぎて、子供達もご機嫌で。 暖かな日差しの中で食べる素朴な魚定食を味わいながら、俺は自分の可能性を改めて実感した。 決断した時点で大概の夢が叶っちまっていることに気付く。 これも、神の采配なのだろう。 夏鈴の微笑みが俺の太陽だ。 いつまでも俺を照らし続けてくれ。 そうすれば俺は永遠の防波堤としてここで皆を守り続けていける、気がする。 おわり
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