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「美味しい……」
本当に美味しくて、相席をしていることなど忘れてしまうほどだった。
ランチメニューなんて勿体ないと思うほどの味。
「お待たせしました。こちら、ブールになります」
さっきの店員さんがブールを運んでくれた。一緒に珈琲も置く。
丸い形のそれを四等分にカットしてあるみたい。
小麦のいい香りがして、パンってこんなにかおりがするものなんだって、初めて知る。
口に入れるとしっとりと柔らか。バターやジャムをつけるなんて、勿体ない味わい深さ。
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