2/5
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
 ある日、親父から突然の電話があった。 「クリスティが日本に遊びに来てるて連絡があったわ。久しぶりに和歌山に行きたいんやと。お前、案内してやれや」  唐突の申し出に困惑していた。  めったに連絡を取らない親父からの電話というだけでも驚いたのに、あのクリスティが日本に来ているとは……。しかも、和歌山に行きたいと言っている……。  だからって、なんで僕が案内しなきゃならないんだと、言いたいところだったが、間の悪いことに、僕は今、ちょうど和歌山に住んでいた。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!