ラブロマンス。

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次に訪れたい時には、 息子さんとお嫁さんを連れて来ていた。 懐かしそうに奥さんの女性客は、 自分の出会いの事を話していた。 結婚をする前に 自分の事を話しておきたかったのだろう。 息子さんは、黙って聞いていた。 お嫁さんは、その話を聞いて目を輝かせていた。 まるで喫茶店のラブロマンスみたいだと そう言っていた。 なかなかロマンチックなお嫁さんのようだ。 息子さんが結婚をすると また夫婦で来ていた2人だったが お互いに年をとったねぇ~と話をしていた。 確かにお互いに年をとった。 あんなに若くて初々しかった2人は、 いつの間にか中年の夫婦になっていた。 次には、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんに なっているのかもしれない。 私もそれを聞いていて 自分も年をとったなぁ~と感じた。 そんな夫婦の光景を見ていて ほのぼのした気持ちになったのだった。 END。
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