できそこないの僕

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できそこないの僕

 僕が今どこにいるかというと、砂浜にいるんだよ。倒れこんでいるんだ。靴とか靴下とかに砂が入ってジャリジャリしているし、ワイシャツの袖から出た腕は汗をかいて砂が張り付いている。だけど潮風は涼しく、爽やかな雰囲気を演出して、あたりは真っ暗で夜空は幻想的な様子を見せている―――なんて言いたいところなんだけど、残念ながらそんなロマンチックなことにはなっていない。町から漏れる文明的な汚い光が星を隠してしまっている。社会のインチキは空を見上げることさえ否定するんだな。いったいお前はどれだけ僕をクソッたれな気持ちにさせるんだ。     
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