第1部 珠算部結成編 廃部!ガビ―ン!まめだすべぇ!

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家に帰ってきた数珠子は、まひるの部屋で何か書いている。 まひる「何書いてんねん? 」 数珠子「ジャーン! 珠算部募集のポスターや― 」 そこには、黒く塗られて四角い物を持つ、髪の毛が飛び散った、針金人間が書かれていて、上には、『フラッシュ暗算やろうぜ! 集まれ珠算部!』と書かれている。 まひる「なんやこれ! 」 数珠子「何って、珠算部募集のポスターだよ」 まひる「そこちゃうわ! 下手くそすぎやろう! 」 数珠子「いいじゃん! 一生懸命書いたんだから! 」 まひる「それで募集しようとしてんのか? 」 数珠子「うん! 」 まひる「やめとけやめとけ! 恥かくで! 」 数珠子「うるさいなぁ! しょうがないじゃん! 」 まひる「しょうがなくないわ! 」 数珠子「・・・・ねえ― 」 数珠子は何かを企んだ顔しながら話した。 まひる「なんや? 」 数珠子「まひるって、絵うまかったよねえ・・・」 まひる「だからなんや?・・・・」 数珠子「書いて!! ねえ・・・・ねえ―――! 」 まひる「断る! 」 数珠子「いいじゃん! 」 まひる「いやや! 」 数珠子「いいじゃん! 」 まひる「いやや! 」 数珠子「いいじゃん! 」 まひる「いやや! 」 数珠子「いいじゃん! 」 まひる「いやや! 」 数珠子「いいじゃん! 」 まひる「いやや! 」 数珠子「ううううううう・・・書いて! 」 まひる「いやや! 」 数珠子「ガルル!! 」 まひる「いやなんもんは、いややねん! 」 数珠子「もういい! あの時の事、おばさんにばらすから! 」 まひる「なんやあの時の事って・・・」 数珠子「おばさん、キャンプ行ったときにね、まひるが・・・」 まひる「それか! やめろ!!! わかったわかったから!! 」 まひるは、出口の扉の前に立って、数珠子を止めた。 数珠子「じゃあ書いて! 」 まひる「分かったわ! 」 そう言って、書き始めた。 まひる「なんで私が書かんといかんねん・・・」 数珠子「いえ――い! 」
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