第1部 珠算部結成編 廃部!ガビ―ン!まめだすべぇ!

14/119
前へ
/119ページ
次へ
次の日の昼休み、購買前の掲示板に張った。 ポスターの絵は、少女が、目を輝かせ、指を突き出している。 回りには、数字がたくさん飛んでいる。 少女漫画の1ページのような絵だ。 そこに『やろうぜ!フラッシュ暗算!目指すぞ!全国制覇!』と書いてある。 数珠子「よし! これで設置完了。集まってくれよ!! 」 と祈る数珠子。 小おっさん「ほほほほ。珠算部かね」 数珠子「え? はいそうです」 数珠子は自分よりも小っちゃいおっさんに話しかけられてびっくりした。 小おっさん「珠算部は伝統があるからねぇ~ 頑張りたまえ」 数珠子「あ―はい・・・」 そうこうしていると、その横のポスターにたくさんの人が群がっている。 そこには、書道部のポスターが。 ハチマキをした女の子が、白い袴を着て、大きな筆を振るっている絵だ。 そこに『踊ってつかめ!書道の道、とるぞ!日本一!』と書いてある。 数珠子「なにこれ? 」 まひる「知らんの? 播磨灘は、書道パフォーマンスの名門なんやで! 超―かっこいい     やでぇ! 」 小おっさん「よく知ってるね。書道部も伝統があるからねぇ」 数珠子「え? そうなんですか・・・」 小おっさん「播磨灘は、文理両法に栄えた学校だったんだよ。しかしいつしか文科系ば       かりが栄えて来てねぇ」 まひる「おい。なんやこの小っちゃいおっさん、さっきから」 数珠子「知らないよ」 と2人は小声で話している。
/119ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加