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フラッシュまたたき!!
数字がまたたいている。
ピッピッピッピッ
3桁の数字がすごく早くまたたいている。
数字を見るだけで精一杯だ。
でも彼女は違う。
345
279
528
746
458
ピンポン
実況「押したのは、川口中町中学校! 答えは? 」
数珠子(すずこ)「2356! 」
実況「どうだぁー?! 」
ピンポンピンポン
数珠子「よっしゃー 」
積麗(つみれ)「やったー 」
川口中町中学校のメンバーはハイタッチして、喜びを分かち合う。
実況「ここで川口中町中学校が36ポイント、これで京都祇舎中学校とポイントが並びましたぁー! さあーどちらに勝利の女神は輝くのでしょうか! 」
夏歩(かほ)「これはヤバイですね・・」
京都祇舎中学校のメンバーたちは焦っている。
しかし、エースの立河唯だけは冷静だった。
唯「何を言うてはりますの~ まだ追いついただけどすえ~ ここからおもしろい所です
わぁ~」
実況「さあ―続いての問題です」
またも数字がまたたいている。
157
671
329
548
108
ピンポン
実況「京都祇舎中学校!」
唯「1813ですえ~ 」
ピンポンピンポン
その後も唯は圧巻の力を見せていく。
ピンポン
唯「7201」
ピンポンピンポン
京都祇舎メンバー「やった―!! 」
ピンポン
唯「5473」
ピンポンピンポン
唯は両側に手のひらを広げて、パン!とハイタッチする。
その音が、数珠子の悔しさを増長させ、冷静さを失っていった。
ピンポン
実況「川口中町中学校! 」
数珠子「5320・・・」
ブーブー
実況「これは不正解!! 」
ピンポン
実況「回答権は京都祇舎中学校に移ります」
唯「5326」
ピンポンピンポン
実況「正解! そして、ここで試合終了です! 」
唯「勝ちはりましたわぁ! 」
唯は大きく拳を上げた。
その唯に京都祇舎中学のメンバーが駆け寄り、抱き合って喜びあっている。
川口中町のメンバーも沈みこみ、泣き出している。
実況「さあ― 結果は・・・・45対38で京都祇舎中学校決勝進出です! 」
唯「やりましたどえ~ 」
観客のざわめきが聞こえなくなっていく。
数珠子は虚ろな目で前を見ている。
積麗「数珠子・・・」
数珠子「ガビ―ン」
数珠子(終わった・・・・・私は負けたんだ・・・)
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