第十四章 相愛

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「しないよ。」 真っ直ぐに俺の目を見て伝えてくれる。 俺もちゃんと伝えなきゃいけない。 「・・・俺も、ミナトの隣がいい。 この先、何があっても、隣にいるのはミナトがいい。 俺はミナトから奪ってしまうモノも沢山あると思う。一緒にいるのに綺麗事だけじゃ難しいこともあると思う。 それでも、俺は何度だってミナトを選びたい。」 俺の気持ちが少しでも伝わるように。 「・・・・・も~、リン。 それ、嬉しすぎ。」 顔を伏せてしまったミナトの顔からポタポタと雫が落ちる。 「・・・ねぇ、リン。 俺達結婚は出来ないし、法律上家族になるのも難しいけど。 でも一緒にご飯食べて寝て、毎日話して、休みは何処かへ出かけて。くだらない事を二人で笑って。 恋人よりもっと近い、人生のパートナーになって欲しいんだ。 直ぐにとは言わないけど一緒に住みたい。 リンはどう思う?」 ミナトがそんなことまで考えていてくれたことに、少し驚いた。 けど・・・。 「・・・すごく、嬉しい。」 なんだか、ミナトにつられたようで俺の眼にも涙がじんわり浮かぶ。 まだ付き合い始めて間もないし、これからいっぱいケンカだってする。 長く付き合うようになると気持ちもアップダウンはあるだろう。 でもさ、きっと俺達なら大丈夫。 二人で抱き合って、そのまま朝まで眠った。 ミナトの体温は凄く心地よくて、 幸せってきっと、今みたいな気持ちなんだろうなって思った。
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