自警団

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 改めてナイフとフォークを手に取り、私は昼食を再開した。羊のローストが冷めてしまったのは残念な事だ。  食べ終え、手で合図をする。  髭の使用人が私の前から空になった皿を下げてくれた。  そして、代わりにデザートが運ばれてくる。  そう言えば、今朝の彼女はどうなったろうか。  運んできた髭の使用人に尋ねてみた。 「朝の皿運び係は、無事に異動になったか」 「はっ……その、もうおりませぬ」  身を強張らせた髭の使用人は、そのまま一礼して下がった。  まあ、無事に異動になったのであればよかった。  仕事には向き、不向きというものがある。不向きな仕事に縛り付けられるのは身の不幸というものだ。  彼女の幸せを思いつつ、私はデザートに手を付けた。
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