グラッドストンカンパニー

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 中でも自警団とはそりが合わない。それどころか、我々を嫌っている気配すら感じる事がある。私はこの街の発展と平和を願い、彼らはこの街の秩序を守る事を使命にしている。ともに街に尽くすものとして、その思想や理念に似通ったところはあると思っている。  だからこそ、私としては手を取り合いたいと常々思っているのだ。そうすれば、より大きな力でこの街に尽くすことができるのだから。  だが、その思いは一向に通じる気配がない。  縄張り意識とかプライドとか、そう言うのがあるのかもしれない。確かに、彼らの歴史を見れば、私の作り上げた小さな会社など取るに足らない存在なのかもしれない。それが出しゃばろうとするのだから気に入らないのだろう。  だが、いずれは仲良くできると信じている。  この街を愛する気持ちに変わりは無いのだからね。
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