忙殺

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「本当テレビって怖いよなー……」 だるい体をなんとか動かし、完食するころには再びまぶたが重くなってきた。 「テレビもだけど、連ちゃんのはどっちかって言うとネットじゃない?」 「んー……」 金太の言葉にまた傾きながら頷く。 「連ちゃんヤバイよ。まだ寝ちゃわないで。お風呂入らないと」 「うぅぅ、だりィ……」 気づいたら金太に抱え上げられ風呂場に運ばれていた。手際よく衣服をむしり取られ湯を掛けられる。おかしな流れになっていると思う。俺とコイツは恋人関係になったはずなのに。 金太のオカン度が着実に増していくのに比例して、俺のダメ人間っぷりが日々進行している気がする。
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