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「さ、寝よ寝よ」
布団に押し込まれ照明を落とされる。ケータイだけは充電しようと枕元のコードを手繰る。
「連ちゃんさ、今年も夏祭りライブ出れそう?」
金太の声が遠慮がちに尋ねる。
「あぁ、そっか、そろそろみんな練習し始める時期か」
「うん。連ちゃん忙しいから無理はさせたくないんだけどさ、一曲でも二曲でも一緒にやれたらなって、みんなも言ってたよ」
「やりたい気持ちはあるけど」
「だよねぇ。やるなら連ちゃんがひき慣れてる曲を一曲だけアンコールに入れる感じかな」
「まぁ、無難なのはそれかな」
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