金太

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火曜の夜は俺が食事当番だ。 面倒くさがりな性格上、毎回テキトー飯で、今日も具の正体が怪しい焼きそばになってしまったけれど。目の前に座る金太郎はとびきりの笑顔で箸を握っている。 「やっぱり鳩さんにもバレてるってことは商店街のみんなにもバレてるってことだよな……」 「別に俺隠す気ないもん」 「鳩さんに色々聞かれてめちゃくちゃ恥ずかしかったんだけど」 「連ちゃん最近鳩さんの話ばっかりだね」 「鳩さんしか友達いないからな」 「いいなー、鳩さんも熊さんも連ちゃんいじりできて」 「好きでいじられてるわけじゃないからな!?」 「いいよ別に、連ちゃん最近さらに人気者だもんね、ある程度は我慢するよ。そのかわり、家ん中じゃ独り占めさせてもらうし」 金太の腕が伸びてきて俺の髪を撫で、掻き回していく。 「ちょ、食いづらいからやめろって。あ、そうだ、俺明日夕飯いらない」
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