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「連太郎は今日は重大任務があるからなー」
笑いながら熊さんがカウンターの中でゴソゴソしている。
「え?なんですか?」
「これこれ」
どこに隠していたのか、熊さんは細長く丸められた模造紙を取り出した。
「なんですかこれ……」
前髪が完成した宮田さんと一緒に模造紙を開いて覗き込む。
『ようこそ!!笹の葉商店街へ!!熊野美容室もよろしくね♥』
「も一回聞きますけど、なんですかこれ……」
「連太郎の仕事だよ。今日はこれ持ってイソフラボンの後ろを全力でウロチョロして来いよ」
「なんで俺がっ!!」
商店街中が浮き足立っている。
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