プロローグ

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そんな危機的状況なのにも関わらず、僕の下半身だけはビンビンにそそり立ち大変元気である。まるで盛りのついた犬のよう、欲望には正直な身体なのだ。胸郭も上がり相当苦しそうなのが判った所で一気に絞りあげていた首を解放してあげる。 「はあっ!げほげほっ、」 喉仏に手を当て苦しげに蹲る。苦しみから解放されて転げ回ると同じように重力を感じて胸が左右に揺れている。それが、それが、それがたまらなく煽情的でもう僕のも限界に来ている。 仕事中ずっと履いていたスラックスとボクサーパンツを脱ぎ捨てると締め付けから解放された僕の性器は挨拶するように上下に揺れた。硬くて大きな陰茎、亀頭はずるりと顔を出し、張り詰め過ぎて血管がドクドク膨張しているのがすぐ分かる。 さて、どうしたら気持ち良くなれるかな、彼女の中に突っ込むか、それとも口に突っ込むか。握らせるのも悪く無いな。いろんな快感を得る方法が脳内を駆け巡り、僕は自分の性器の根元を掴んで彼女の白い頬にすり寄せた。 亀頭から伝わる頬の冷たさ、酸素を欲している口はぽっかり空いたまま何度も息を吸っている。ガタガタと震える顔を撫でるように満遍なく、舐めるように性器を進ませる。 ピチャピチャと水音が響く中、眉間にシワを寄せて嫌がる彼女は手錠された両手で何度も、何度も白いベッドを叩いていた。嫌がるなら僕の性器を払いのければ済むだろうけど、それをしたらさっきみたいな酷いことをされてしまうと彼女は分かっているから絶対にそんなことはしない。顔じゅう僕の性器にマーキングをされた所でにっこり僕が合図を送ると早急に股を拡げる。まるで主人を慕う犬のよう、この流れだと次にされることは一つしかないともうわかっているのだ。 「圭織ちゃん…」 「・・・・・・。」 「ん?…それじゃあ…僕は…分からないよ」 彼女は僕の目を決して見ない。心ここにあらずと言った感じだろう。きっと。いや…絶対に、僕のことが殺したいほど憎いであろうから。腰を上げたまま、つま先立ちをしているためとても辛そうな姿勢。腿は震え、腹の周りの筋肉が薄っすら盛り上がりまるで彫刻で作られた人形のようで綺麗である。さらに下の部屋の光が彼女の身体に降り注ぐ。これは犯すほかないと言ったところだ。
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