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「あ、…ハハ…ッ、な、なんやオレら、二人とも欲求不満やな」」
「……ですね」
勇士郎は涙が出るほどホッとして、しばらく黙り込んだあと、思い切ってぐるんと身体を回転させ、温人と向き合った。
「え、えっと……、しよ…か?」
「えっ」
うすぼんやりと灯りが点るなか、温人が目を大きく瞠る。
「あ、違っ、じゃなくて、……手、…で、したろか……?」
言いながら、居たたまれなくなって温人の胸に顔を押し付けてしまう。その胸がさっきよりも激しい鼓動を響かせていることに気付き、ますます勇士郎も顔を火照らせた。
「じゃ、……ユウさんのも……」
「う、ウン、……いっしょに、しよか」
しばしためらったあと、勇士郎はそっと布越しに温人の昂りに触れた。想像以上の立派さにドクンッと一つ、大きく心臓が跳ねる。それはひどく熱を持って、窮屈そうに己の存在を主張していた。
「お…おっきい…温人の、」
思わず零すと、温人は小さくうなり、いきなり性急に勇士郎のパジャマの下を下着ごと引き下ろした。
「あっ」
その摩擦が一瞬の鋭い快感を呼ぶ。その声に興奮したように、温人は自分の下も膝あたりまで一気に下ろして、勇士郎の手を取ると凶悪なモノに導いた。
「ひっ」
もうすでに、完全に近い形にまで育っているそれは勇士郎の手に余るほどに太く、染み出たものでぬめって、息を呑むほどに生々しかった。
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