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数日後、温人が受けた面接の結果がもたらされたが、内容は不採用だったらしい。
勇士郎はどう言って励ませばいいか判らず、なかなか言葉をかけられなかったが、当の温人はさほどショックは受けていないようだった。
「多分、俺の表情に出てたんだと思います。ためらってるのを見抜かれたのかなって」
「ためらってる?」
「はい、……迷ってることがあって。今まで経験のある職種をただなんとなく選んで応募してたんですけど、それでいいのかなって」
「ふうん、なんかやりたいことあるん?」
「考えてることはあります。……でも、自信がなくて」
「やる前から自信あるやつなんかおらんやろ。温人がほんとにやりたいことやったら、やってみたらええんちゃう?」
「はい、……そうですね。ユウさんと話してると、なんだか大丈夫な気がしてきます」
温人は何かを確かめるみたいにジッと勇士郎を見て、それから何かを言い掛けたが、結局何も言わず、ご飯、作りますね、といってキッチンへ入って行ってしまった。
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