第1章 互いに

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アゲあげ商店の営業時間も終了間近になり キッチンの従業員は着々と片付けを始めていた頃 火野はホールでお客様のお帰りを待っていた。 ☆別府 一郎 本社からの配属でオープンからしばらくは 様子見でいる社員。 別府:そろそろ終わりの準備せなあかんから レジチェックして締めといて? 火野:はい。 まとめときます。 そんな会話を交わし 火野はレジ締めに取り掛かった。 ガチャ…ジャラ… 何度も確認は金銭チェックにおいて ごく一般的なことだった。 2回程合計と照らし合わせていた時 お客様のお帰りを見て 火野は従業員へ声をかけた。 火野:お疲れ様です。 レジチェック終わったので確認お願いします。 火野は勤務開始から1週間。 緊張もあってか1人で金銭をいじるのは 少し気が弾けていた様子。 別府:うーん… これって合計と合わせた? 火野:はい。 これが合計ですよね? 別府:そうなんだけど… やっぱり慣れないと出るか…。 火野は状況が把握出来ていなかったが 後にこの事が過不足だと言うことを知った。 状況は 朝のシフトから夜のシフトの切り替わりか もしくは計算違いか どちらかと言うことにはなっていたが 仕事を始めて1週間目にして 火野はショックを受けていた。
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