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アゲあげ商店の営業時間も終了間近になり
キッチンの従業員は着々と片付けを始めていた頃
火野はホールでお客様のお帰りを待っていた。
☆別府 一郎
本社からの配属でオープンからしばらくは
様子見でいる社員。
別府:そろそろ終わりの準備せなあかんから
レジチェックして締めといて?
火野:はい。
まとめときます。
そんな会話を交わし
火野はレジ締めに取り掛かった。
ガチャ…ジャラ…
何度も確認は金銭チェックにおいて
ごく一般的なことだった。
2回程合計と照らし合わせていた時
お客様のお帰りを見て
火野は従業員へ声をかけた。
火野:お疲れ様です。
レジチェック終わったので確認お願いします。
火野は勤務開始から1週間。
緊張もあってか1人で金銭をいじるのは
少し気が弾けていた様子。
別府:うーん…
これって合計と合わせた?
火野:はい。
これが合計ですよね?
別府:そうなんだけど…
やっぱり慣れないと出るか…。
火野は状況が把握出来ていなかったが
後にこの事が過不足だと言うことを知った。
状況は
朝のシフトから夜のシフトの切り替わりか
もしくは計算違いか
どちらかと言うことにはなっていたが
仕事を始めて1週間目にして
火野はショックを受けていた。
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