過去と孤独

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最後の願い…これはもう、決めてある。 「ウルキオラ…ウルキオラ・シファーを 護衛として付けてほしい」 確か彼は漫画の中で、 漸く心を理解する直前で亡くなったはず… そんなの、悲し過ぎる。 元々孤独だったっという事も、 私の心に突き刺さった。 「本気か?」 命理は疑うようにして、私を見る。 それはそうだろう。彼は強いし、人間に対して、 塵としか思っていない。 もしも牙を剥いたら、私なんて、 一瞬で殺されるだろう。 でも…それでも彼の死に方に 納得が行かなかったのだ。 「貴方の力で、 私と主従関係を結ばせることは出来ないの?」 「出来る事は可能だが… 何故よりによってウルキオラなんだ。」 溜め息を吐く命理。しかし諦めたかのように、 「分かった」と言ってくれた。 彼は何だかんだ言って、私に甘い。 この時、それを確信した。 「じゃあ、ウルキオラを呼び出すぞ。」 命理はそう言うと、金色の光を下に展開させた。 そしてその光の中から、黒い髪が現れ… 凡そ数秒で彼の姿が完全に現れた。
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