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プロローグ
私は病弱で精神も打たれ弱く、
所謂どうしようもない人間だった。
故に、何時も楽になりたいと考え、
その結果辿り着いた自殺という逃げ道を
何時も夢見ている。
しかしながら、こんな唐突に、
尚且つ激痛を伴いながらの死など、
望んでいなかった。
横断歩道を歩いていた際に、
急に突っ込んで来た大型トラック。
加害者の男性が救急車に電話しているのを、
ぼんやりとした視界で見つつ、
私の意識は其処で落ちた。
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