再会

「週末、実家に帰るんだ。久々にみんなで会わない？」
と、高校のクラスメイトだった咲（さき）からメールが来た。

咲とは高校の時はそれなりに仲が良かった。

2年の時に同じクラスになって知り合い、それからはお弁当を一緒に食べたり、コイバナに花を咲かせたり、休日は連れだってショッピングへ出かけたりといわゆる仲良しな友達という関係だった。

咲のいう「みんな」とは、私と咲を含めた男女7名のグループのことだ。

うちのクラスはもともと男女がとても仲が良かったが、修学旅行で班を作ったメンバーがとても馬が合い、その後も卒業まで仲良しグループとして継続していった。

しかし、卒業してからは一度も会っていない。

「卒業してからも、連絡取り合おうね！」と口約束はしていても、皆がそれぞれ違う進路で、居住地も環境もバラバラになると疎遠になってしまった。

最近では個人同士でやりとりすることもなくなって、SNSでお互いの様子を知る程度の付き合いだった。

久しぶりの連絡に、不覚にも何事かとビクビクしながらメールを開いた。かなり時間が空いたので少し不安もあったが、しばらく悩んだ後に了承のメールを送った。