捕らわれの姫

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ついさっきまで大暴れしていたのに、床に座り急に抜け殻のようになった俺を見て、メタボリックバーコードなおっさんは不思議そうな顔をしている。 どこを見ているのか分からない、虚ろな俺の目。全く力が入っていない為、俺の体は大きく傾いている。もちろん支える気も無い。 そんな俺の今の気分は、じめじめと日陰で生きるダンゴムシ。 俺「あ~丸くなりてえ。」 メタボ「よく分からんが、出ていけ。」 俺は仕方無いのでメタボの家を出ていくことにし、立ち上がった。
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