捕らわれの姫

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ホラー女が差し出してきた、その服は着ぐるみに比べればずっとましなものだったが、着るのを少しためらうものだった。 読者の皆さんには、ジャック=スパロウをイメージして頂きたい。あんな感じで。 ホラー「最近は海賊の話にハマってて…だって素敵じゃない…?戦いに明け暮れ…果ててゆく…そんな血の気の多い男達の…」 俺「…え、えぇ!!凄いですよね~!それじゃちょっと着てみまぁす!」 俺はできるだけ明るく話し、あたかも海賊の衣装に興味津々かのように振る舞って着替え始めた。 長話を避け、ホラー女の機嫌を損ねない為の作戦だ。フォーク以上に危険な道具で襲われたらひとたまりもない。
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