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「アルジ ウデ???ケムクジヤラ?」
「これは、お前を上手に抱けるようにだよ」
「アシ フトイ」
「ちからいっぱい走れるようにだよ」
「アルジ ミミ オオキイ?」
「よく聞こえるようにだよ」
「メ アカクナイ」
「よく見えるようにだよ」
「クチ オオキイ」
「 それはね
お前を食べるためさ 」
この悪い狼は、こういいながら、
さんずきんに飛びついて、
食べて
・・・食べてしまえるはずもなく、
さんずきんは、狼の首元を片手でぴしゃりと捕まえて
雨の降りしきる窓の外へと放りなげました。
(修羅おばあさんは、きっとあの狼の大きくふくれたおなかにいるに違いない。)
そう察知した三途は、修羅おばあさんの居間にかけてあった日本刀を拝借して
風より速く、外へ飛び出しました。
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