いち

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要するに、私の魂には女神の呪いが掛かっていて、その所為で何度生まれ変わっても必ず不幸な人生を送ってきていたらしい。 だから、呪いを外して女神の手出し出来ない世界で幸せに暮らさないかと。 それと、ザンネンなイケメンは神様だったらしい。 それも幾つか世界を持っている力のある神様だとか。 だからその女神が手出し出来ない世界も持っているらしい。 女神に呪われてるって・・・ と言うことは、私が捨て子だったのも、就職が出来なくて派遣社員にしかなれなかったのも、好きな人には必ずフラれていたのも、超絶ビンボーだったのも、友達が出来なかったのも、あんなこんなな色々ついてなかった事も全部、全~部女神のせいだったのか! ちくしょう、腹が立ってきた。 「でも、何で呪いなんか掛けられたんでしょうかね?」 不思議に思って聞いてみる。 あんなに一杯人がいるのにどうして私が呪われるのか? 何故私なのか? 「あー、それはね、何百年か前の事なんだけどね、ある時美しい魂を見つけたんだよ。気に入ったから魂が成熟するのを待って天使にしようと思って楽しみに待っていたんだ。 ところがその時しつこく言い寄ってきていた女神がいてね、でもその女神の事が大っ嫌いだったから相手にしなかったんだ。 そうしたら怒った女神が嫉妬と八つ当たりでその時気に入っていた魂に呪いを掛けて隠してしまったんだよ。 それに気づいてなんとか探し出したんだけど、不幸な人生を繰り返していたせいですっかり魂が疲弊してしまっていて、まだまだ天使にする事が出来ない様になってしまっていたんだ。」
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