終りのその後…

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 ちなみにこのハンドカバーは『キャップ』と呼ばれる事が多い。  ケイの格好も矢張りTシャツとGパンで、マークとの違いがあるとすれば、目立つメッシュの短髪を隠すように帽子キャップをかぶっているくらいだ。  2人でこんな格好をしているのは、今回は『とある場所』に潜入するためだ。  とある場所というのはテレビ局。  ケイとマークはアルバイトのADとして潜入していた。  潜入方法は当然『記憶の書き換え』。  面接もろくにせずに合格の判を押させた。  ターゲットはとある大物タレント――ではなくその付き人のような側近に近い関係者達。  その大物タレントは選挙出馬を控えているのだが、とてもステキな『趣味』を抱えていて、それが表沙汰になれば選挙どころでは無くそれどころか大スキャンダルの上に腕が後ろに回りかねない。  だから迂闊な事をしそうな奴等の処理のために組織に依頼が行き、ケイとマークが呼ばれたのだ。  ちなみに関係者は核心に近い奴から何となく知ってる奴を含めたら数十人は居て、そいつ等の記憶を全てを書き換えて隠蔽し、かつ表でも辻褄がいく様にして欲しいとの事だ。     
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