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 鉄道会社の名札がついたままのシャツを村瀬さんが脱ぎ始める。 「カズト。今夜は布団とベッド、どっちがええ?」  ――村瀬さんが、花火大会に行く前のトモくんたちみたいに浮かれてる……。  まだ、いろいろと訊きたいこともあるけれど、それよりも村瀬さんの朗らかな空気が俺にも伝染ったみたいだ。あとから教えてやるって言ってくれたし、これからシテくれることへの期待で胸もアソコも大きくなってる。 「……じゃあ、今夜はベッドで……お願いします」  もごもごと言った俺に村瀬さんは破顔一笑すると、軽く唇をついばみながら俺のジーンズを脱がせ始めた。数分後、全裸になった俺と村瀬さんは、広い浴室でなぜかシャワーのかけあいこをしながら、馬鹿みたいに笑いあって大はしゃぎしていた。
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