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「・・・どうか、した?・・・もしかして、おかしいかしら?」
着替えた私を前にして、ルイが目を丸くして立っている。
やっぱり私には、こんなに素敵なドレスは似合わなかったかしら?
ウエストからスカートの裾にかけて、幾重にも重ねられたチュールは、絵本の中のプリンセスが着るドレスさながらで、深く開いた胸元の豪華な刺繍が施されたレースも、大きく開いた背中も、私の貧相な身体には似合うはずがないもの・・・。
私は窓を見た。姿を見たくても、この間、私を映し出してくれた窓ガラスは、今は割れてしまっている。
完全にドレスに着られてしまっている私を見て、ルイが微笑んだ。
「いや、違う。とても素敵で・・・みとれていたんだよ。」
「え?そんな・・・こんな素敵なドレス、私に似合うはずなんて・・・」
彼は、困り果てている私の腕を引き寄せて、その胸の中に閉じ込めた。
「そんなことはない。とても、美しい。どうして僕がこの色のドレスにしたかわかるかい?」
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