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優利愛お姉様がにっこりと微笑むと、莉理愛姉様も火を止めて、リビングに入ってきた。
「さぁ、座って。」
優利愛お姉様に手を引かれるままに、ソファへと腰掛けさせられた。
前にお母様、両隣りに二人のお姉様。
何にも悪いことなどしていないのに、これから処刑でもされるんじゃないかというくらいの恐怖に、思わず身が縮こまる。
「一昨日から昨夜まで、あなたは、どこにいたの?」
優利愛お姉様の口元が、怪しく持ち上げられている。
「.....そ、それは.....。」
「...素敵な夜だった?」
答えれず、口ごもっていると、今度は莉理愛お姉様が私の左手を取って訪ねてきた。
握られた手が痛い。
明らかな悪意を感じる。
「...そんな...素敵だなんて...。」
「素敵じゃないわけないでしょうっ!!」
バンっ!と、優利愛お姉様はテーブルを力任せに叩いた。
「私はあなたがどこに行っていたのかも知ってる!それどころか、あなたと瑠衣様がこっそり逢引していたのだって知っているんだから!」
テーブルを叩いた勢いのまま、言葉を投げつけられて、身動きも取れなくなる。
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