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あぁ、もうダメ...。
きっとこのまま私は、この男に強姦されて、その後は全て無かったことにされるんだわ。
私の存在そのものを、きっと...。
ナイフで切り落とされたボタンが、入口のドアに当たって動きを止めた。
男の手が、ゆっくりと腹部から上に這い上がり、前を全て開かれてしまったシャツを、はだけさせていく。
「ほら...いよいよだ。怖がらなくていい。...優しくしてやるよ。」
未だかつて、人に晒したことが無い部分を、無遠慮で、ガサツな男の手が這っている。
興奮に息を荒らげている姿も、生暖かい吐息と一緒に耳に流し込んでくる囁き声も、ニヤリと歪んだ口元も、全てが不気味で気持ち悪い。
こんな男に、私は自分を奪われてしまうの?
逃げ出したい。
今すぐ、ここから逃げたいのに...。
どうして、こんな目に...。
一体、私が何をしたというの?
私みたいな女には、夢を持ち続けることもしてはいけなかったとでもいうの?
ただ、夢を見ていただけなのに...。
まだ、何も叶えていないのに...。
怖い...。
誰か.....、誰か.....助けてっ!
ルイ.....っ!
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