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「意外とすんなり入った。こっちを使う仕事でもしているのか？」
「んな、わけが」
「そう緊張するな。まだ指一本だ」
まだ入れるつもりか。清明はやんわりと指を動かし始めた。こんなところを弄るなんて、正気じゃない。変態ではないか。ぎちぎちと押し広げられていたところが、だんだん柔らかくなっていく。
永凛は息を吐いて、清明の指を受け入れる。我慢だ。こいつの気が済めば、橋の下に帰れる。しかし、ぬるりとした感触を覚えて、永凛はびくりとする。
「な、んか出て……」
まさか、血か。身体が震えた。清明は視線を落とし、つぶやく。
「これは……蜜だ。おまえまさか、オメガか？」
オメガ？ それは、妊娠するという男のことだろう。永凛は違う。普通の男だ。男と交わりたいなどと思ったことはない。
「知らない、そんな、ひぁ」
再び指を押し込まれ、永凛はびくりとする。えぐるように指でかき回されると、中がひくつくのがわかった。
身体がびりっと震え、下腹に熱が集まった。性器がかすかに勃ち上がってくる。
「あ……っ」
清明は永凛の首筋に鼻を寄せ、すん、と匂いを嗅いだ。
「ああ、たしかに甘い匂いがする。わからなかった。ひどい匂いだからな……」
何の話だ。清明の指は、永凛のなかをくちゅくちゅとかき回す。
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