凌辱

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 誰が腐っているというんだ。永凛は拒否を示そうと首を振る。彼がぴたりと密着してきたので、永凛は震えた。後孔に、硬くて熱いものが押し付けられる。 「たしか、妊娠する男など気持ち悪いのだったな」 「な……なに、言って」  清明の瞳はぎらついていた。さっきまで、氷みたいな目でこちらを見ていたくせに。逃げを打つ腰を掴まれ、尻たぶを押し開かれる。 「孕ませてやろう」 「あ、っ、ああ」  いきなり突き入れられて、永凛はびくんと身体を揺らした。とたんに、性器から白濁がびゅくりとこぼれ落ちる。 (うそ、だろ……おれ、いった?) 「はしたない」  清明が熱い息を吐く。すぐさま腰を打ち付けてきたので、永凛はひたすら喘ぐ。 「……あ、あ、ん、あ、ひ、あ、あっ」  揺らされているうちに、また永凛のものは勃ちあがった。なぜ、こんなにすぐに。おかしい。こんなのは。絶対、おかしいのに。漏れ出す声を抑えられない。 「あ、あ……う、あ、あっ」 「そんなにいいか? 見た目によらず、随分な淫乱だ」 「や、だ、いやだ」 「何が嫌なんだ? おまえの奥は私を欲しがっている」  たしかに、清明が突き入れるたびに、永凛のなかはきゅうと締まる。 「こ、んな、の……おかしい」 「おかしくなどない。おまえは孕む性だ。男を欲しがるのは自然なこと」  孕む? 子供を? まさか。 「い、やだ」     
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