刻印

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刻印

 男に犯され、中に出された。ずっと、内心で恐れていたことが起こってしまった。全部、夢ならいいのに。いや、こんなのは夢に違いない。 「ん、ふ……あ」  永凛は、甘いしびれに身体を揺らめかせた。なんだか、あつい。それに、石鹸の匂いがする……。身体を這い回る手に、乳首がぷくりと立ち上がる。足の間で、永凛自身が熱くなるのを感じた。  永凛は身じろぎをし、緩やかに目を開いた。 「……?」 「起きたか」  永凛は、清明に後ろから抱き抱えられていた。二人とも全裸だ。ギョッとしてもがく。 「おま、なに、ふあ」  後ろ孔を指でいじられ、永凛は鼻にかかった声をあげた。 「ん、あ、あっ」 「はしたない声を出すな。洗っているだけだろう」  長い指はあきらかに永凛を追い立てるように動く。そんないやらしい洗い方が存在するものか。 「さ、わるな」  永凛は清明をにらみつけ、ふと辺りを見回した。 「こ、こ、どこだよ」 「緋家の屋敷だ」 「屋敷? なんで、ひあ」  清明の指先が奥をくすぐる。 「な、ん、あ」 「私の指に吸い付いている。また欲しいのか」 「そんな、こと言ってな、ああっ」  指が引き抜かれ、すんなりと肉棒が入ってきた。中をぐちゅぐちゅとかき回す。     
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