出会いは突然

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 そこからは特に何も変わったこともなく一日が終わり、今に至る。 「あなたが土岐亘ですか?」 「二人で話しましょう」  彼女の声が蘇る。  今日俺は、一度も彼女と話をしていないのだ。  それなのになぜ、彼女は俺の名前を知っているのだろう。  俺を呼び出す理由は何だろう。  疑問は尽きないが、一人で考えても答えは出ない。  俺は意を決して教室の外へ彼女を探しに行った。
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