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「私は帰らなくてはいけません」
事件を防いでからしばらく経ったある日、メイナが突然そう言った。
その日は、いつものメンバーに留を加えた面子でファミレスにいた。
「どうして!」
ほとんど悲鳴に近い声で奏音が言う。
「せっかく仲良くなったのに、イヤです」
りんが涙目で訴える。
「このまま、この時代の人間だってことにすればいいじゃない。誰も気づかないわよ」
結里がぴょんぴょん跳ねる。
「やっと普通に話せるようになってきたところだったのに……」
留が俯く。
「いつ?」
俺は一言だけ絞り出した。
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