未来は必然

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 やがて店の出入り口のベルが鳴り、完全に店内からメイナが出て行ったことを確認すると、奏音が口を開いた。 「ねえ、これからどうする? いい機会だから将来の話でもする?」 「いい機会、かな? まあ、でも、今度メイナちゃんに会った時に、絶望されたくないし、考えといた方がいいかも」  りんはそう言うと、以前カラオケボックスでそうしたように、ノートとペンを取り出した。 「では、至急会議を開きます。議題は、将来何になりたいかについて」 「なにそれ、唐突! りんちゃんって面白いわね!」  結里が笑い、みんなも笑う。 「てかさ、ほんとにメイナ帰るのかな? 明日も学校来てそうな別れ方だったじゃん!」 「そうだね。でも、そんな冗談言わないよ、きっと」 「そんなことはどうでもいいから、将来の話しましょうよ」 「なんでそんなに結里先輩は聞きたいんですか?」 「進路に悩んでるのよ……。今年受験生だし」 「そういえば。結里先輩って三年生だった。かわいいから年上ってこと忘れるよね」 「こらー。先輩って呼んでるじゃない。それはおかしいわ!」  時間は流れていく。  まだ見ぬ将来に希望を抱きながら。  メイナは色んなものを俺たちに残してくれた。  きっとまた会える。そう信じて、俺たちはこれからも生きていく。
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