出会いは突然

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「え?」  俺は瞬きを一つして、彼女を見つめた。 「なんで?」  心拍数が上がっていく。 「そう言われましても」 「どこかで会ったことある?」 「いいえ」 「じゃあ俺に一目惚れ……」 「違います」 「じゃあなんで」 「理由、知りたいのですか? どうして?」  俺はふうっと息を吐き出した。 「天翔さん、が何で俺を知っているのか、気になるから」 「メイナ」 「あ?」 「メイナとお呼びください。それに、私はあなたの名前しか知りません」  俺は頭を抱えた。まともに会話もできないのか。 「宇宙人かよ」  ボソッと呟くと、 「違います」  メイナが即座に否定した。 「知ってるよ」  どうも調子が狂う。もう一度ため息をつく。 「あー、でも、少し惜しいかもしれません」  メイナの眉が下がった。 「どういうことだよ。まさか、違う時代の人間だとか言うんじゃないだろうな」  冗談のつもりだった。 「はい」  メイナがはっきりと答えた。
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